デロンギ マグニフィカ スタート レビュー|入門全自動マシンの評価

この記事のポイント
- マグニフィカ スタートはタッチパネル操作を採用した2023年モデルの入門全自動機
- エスプレッソ・スペシャルティ・カフェジャポーネの3メニューに対応
- マグニフィカSからのアップグレードとして操作性が大幅に向上している
2023年11月に発売されたデロンギ マグニフィカ スタート(ECAM22020B) は、長年のロングセラー「マグニフィカS」の後継的ポジションに当たる全自動コーヒーマシンです。最大の変更点は タッチパネル操作の採用 で、より直感的な操作性を実現しました。価格帯はマグニフィカSよりやや高めですが、デザインと使いやすさが大幅に進化しています。本記事ではマグニフィカ スタートを詳しくレビューし、購入を検討している方へ正確な情報をお届けします。
- マグニフィカ スタートの基本スペックと特徴
- タッチパネル操作の使いやすさ
- 味・メンテナンス性の実際
- マグニフィカSとの違い・どちらを選ぶべきか
マグニフィカ スタートの基本スペック

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マグニフィカ スタートの主なスペックは以下の通りです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| メニュー数 | 3種類(エスプレッソ・スペシャルティ・カフェジャポーネ) |
| 豆ホッパー容量 | 250g |
| 給水タンク容量 | 1.8L |
| 本体サイズ | 幅23.8×奥行43.0×高さ34.8cm |
| 重量 | 約9kg |
| ミルクフロッシャー | 手動スチームノズル |
| 挽き目調整 | 7段階 |
| カラー | ブラック(ECAM22020B)/ ホワイト(ECAM22020W) |
スペック面ではマグニフィカSと大きな差はありませんが、外観デザインとインターフェースが刷新されています。
マグニフィカSからの進化ポイント
マグニフィカ スタートがマグニフィカSから進化した点を整理します。
1. タッチパネル操作の採用
最大の変更点がタッチパネルの採用です。従来のマグニフィカSはダイヤルノブとボタンの組み合わせでしたが、スタートは アイコンを直接タッチする直感的な操作 を実現しました。コーヒーの絵柄をタッチするだけで好みのメニューが選べるため、視覚的にわかりやすく、初めて使う方でもすぐに操作できます。
2. メニューの整理と追加
スタートではメニューが「エスプレッソ」「スペシャルティ」「カフェジャポーネ」の3種類に整理されました。「スペシャルティ」は通常のエスプレッソよりも長めの抽出で、繊細な豆の風味を引き出すモードです。シングルオリジンのスペシャルティコーヒー豆を楽しみたい方に特に向いています。
3. デザインの刷新
マグニフィカSのレガシーデザインに対し、スタートはより洗練されたモダンなデザインを採用。キッチンに置いたときにインテリアとして馴染みやすいシルエットになっています。
メニュー別の味わいを詳しく解説
エスプレッソ
伝統的なイタリアンエスプレッソを抽出するモードです。約30mLの濃厚な一杯で、豆の個性をストレートに味わえます。クレマ(エスプレッソの表面に浮かぶ泡)もしっかり形成され、本格派の満足感があります。
スペシャルティ
約60〜80mLを抽出するロングエスプレッソ的なモードです。通常のエスプレッソよりも水分量が多く、豆の繊細なフルーティさや花のような香りが出やすくなります。深煎りより中〜浅煎りの豆と相性が良いモードです。
カフェジャポーネ
デロンギの日本市場向け独自機能。豆の量と水の比率を調整し、ドリップコーヒーに近い飲みやすい一杯を提供します。毎日のコーヒーを挽きたてで楽しみたい方にとって最もよく使うモードになるでしょう。
スペシャルティモードには中〜浅煎りのシングルオリジン豆が合います。カフェジャポーネには馴染みのあるブレンドや中〜深煎りが飲みやすく仕上がります。
操作性の評価
タッチパネルは反応が良く、軽く触れるだけで確実に反応します。画面の文字サイズも見やすく、メニュー選択から抽出開始まで 5秒以内 に完了します。
電源投入からウォームアップが完了するまで約45秒。前のカップを飲み終わる頃には次の一杯が抽出できる状態になります。
カスタマイズ設定(濃度・抽出量)はメモリーに保存でき、毎回同じ設定で淹れることが可能です。ただし、メニューごとの独立したメモリーではなく全体の設定として保存されるため、メニュー切り替え時に調整が必要な場合もあります。
ミルクフロッシャーについて
マグニフィカ スタートのミルクフロッシャーは 手動スチーム式 です。スチームノズルを冷たい牛乳に差し込み、スチームダイヤルを回して蒸気を当ててフォームミルクを作ります。
コツをつかむまでに数回の練習が必要ですが、慣れるとふんわりとしたカプチーノフォームが作れます。ラテアートには少し難易度が高いですが、日常的なカフェラテ程度であれば問題なく作れます。
もし 全自動のミルクフロッシング を求めるなら、マグニフィカ エボや上位モデルへのアップグレードを検討してください。
メンテナンスについて
基本的なメンテナンスはマグニフィカSと同様です。
- 毎使用後: ドリップトレイを空にする、コーヒーかす容器を確認
- 週1回: グラインダー周辺のブラシ清掃
- 定期的: 除石灰化(デスケーリング)※水の硬度により頻度が変わります
本体がメンテナンスのタイミングをランプで知らせてくれるため、忘れにくい設計です。各パーツは取り外して水洗いできるものが多く、清潔に保つのが容易です。
マグニフィカSとの比較
マグニフィカSとスタートのどちらを選ぶかで迷う方のために、主な違いを整理します。
| 比較項目 | マグニフィカS | マグニフィカ スタート |
|---|---|---|
| 操作方式 | ダイヤル + ボタン | タッチパネル |
| メニュー | 3(エスプレッソ/レギュラー/カフェジャポーネ) | 3(エスプレッソ/スペシャルティ/カフェジャポーネ) |
| デザイン | レガシーデザイン | モダンデザイン |
| 価格目安 | 約4万円台 | 約5万円 |
タッチパネルの直感性と洗練されたデザインに価値を感じるなら スタート、予算を抑えたいなら マグニフィカS を選ぶのが合理的です。
メリット
- +タッチパネルで直感的に操作できる
- +スペシャルティモードで浅煎り豆も楽しめる
- +モダンなデザインがキッチンに馴染む
デメリット
- -マグニフィカSより価格が約5,000〜10,000円高い
- -ミルク泡立ては依然手動
- -上位機種と比べるとメニュー数が少ない
まとめ:初心者〜中級者に最適な入門全自動機
デロンギ マグニフィカ スタートは、全自動コーヒーマシンの入門機として 非常に完成度が高い モデルです。タッチパネルによる直感的な操作、スペシャルティ対応のメニュー、モダンなデザインと、価格以上の価値を感じられる部分が多くあります。
「初めての全自動マシンとして何を買えばよいか」と悩んでいる方には、自信を持っておすすめできる一台です。スペシャルティコーヒーへの興味がある方には特に、スペシャルティモードの存在が大きな付加価値になるでしょう。
この記事を書いた人
Coffee Guide編集部
コーヒーを愛するライター・バリスタチーム。豆の選び方から抽出方法、カフェ文化まで、コーヒーに関するあらゆる情報をお届けします。
執筆者の経験
- バリスタ資格保持者
- 自家焙煎カフェ運営経験
- コーヒー輸入業界での勤務経験