Fellow Ode グラインダー レビュー|電動フラットバーr64mmの実力

この記事のポイント
- Fellow Ode Gen2は64mmフラットバーrを搭載した家庭用電動グラインダーの最高峰
- フィルターコーヒー専用設計で31段階の粒度調整と静音性を両立
- 約62,000円の投資に見合う品質で、ハンドドリップ愛好家の電動化に最適
Fellow Ode Brew Grinder Gen2(フェロー オード ブリューグラインダー)は、家庭用電動コーヒーグラインダーとして現在最もデザイン性と性能を兼ね備えたモデルの一つです。64mmフラットバーrを搭載しながらフィルターコーヒー専用という割り切った設計と、静電気対策機能、そしてFellowらしい洗練されたインダストリアルデザインが特徴です。
本記事では、Ode Gen2を実際に使用し、価格約62,000円の価値があるかを正直に検証します。
- Fellow Ode Gen2の基本スペックと設計思想
- 64mmフラットバーrの実力と粒度均一性
- 初代Odeとの違い(Gen2で何が変わったか)
- 静電気対策機能(POP and STOP)の効果
- Comandante C40など他のグラインダーとの比較
- 誰に向いているか(買うべき人・買わなくていい人)
Fellow Ode Gen2:基本スペック

※ 価格は変動する場合があります。上記リンクはアフィリエイトリンクです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| バーrサイズ | 64mm フラットバーr |
| 粒度調整 | 31段階 |
| ホッパー容量 | 100g(深煎りの場合は減少) |
| 電源 | AC100V / 50〜60Hz |
| 消費電力 | 150W |
| 本体サイズ | 幅239mm × 奥行105mm × 高さ248.3mm |
| 本体重量 | 4.6kg |
| 挽き速度 | 約1〜2g/秒(粒度・豆により変動) |
| 静電気対策 | マグネット式ノッカー(POP and STOP) |
| 認証 | PSE認証(日本国内正規品) |
| 保証期間 | 2年間(国内正規品) |
Fellow Ode Gen2のコンセプト:フィルター専用という割り切り
Odeの設計思想を理解する上で最も重要なのは、「フィルターコーヒー専用」 という明確な割り切りです。
多くの電動グラインダーがエスプレッソからフィルターまで対応を謳う中、Odeはフィルターコーヒー(ハンドドリップ・フレンチプレス・エアロプレス・コールドブリュー)の最適化に全振りしています。
この割り切りにより:
- 細挽き領域を省いてフィルター帯の精度を高められる
- バーrのクリアランスをフィルター用に最適化できる
- 粒度調整の31ステップをフィルター域に集中させられる
エスプレッソを自宅で作る方には向きませんが、 フィルターコーヒーのみを楽しむ方には他のグラインダーより明確に優れた選択肢 です。
Fellow Ode Gen2はエスプレッソ用の超細挽きに対応していません。エスプレッソを自宅で楽しみたい場合は、Fellow EK43(業務用)やDe'Longhi Dedica Styleなど別機種をご検討ください。
64mmフラットバーrの実力
Ode Gen2の核心は 64mm フラットバーr です。
フラットバーrとコニカルバーrの違いを簡単に説明すると:
- フラットバーr: 2枚の平行な円盤状の刃が対面で回転。均一な粒度が得やすく、明るくクリーンな味わいを引き出す
- コニカルバーr: 円錐状の内刃と外刃の組み合わせ。マイルドでまろやかな風味。多くの手動ミルが採用
64mmという大径フラットバーrは、業務用グラインダー(EK43等)と同様の設計アプローチを家庭用に落とし込んだものです。大径であるほど豆を通過する時間が長くなり、より均一な粒度が実現できます。
実際の粒度テスト結果
ペーパードリップ用の中挽き(設定: 4〜6)で挽いた場合、粒度のばらつきが非常に小さく、目視でも均一さが確認できます。同じ豆・同じレシピで:
- Ode Gen2:クリーンで透明感のあるカップ、果実の酸味が際立つ
- 他の家庭用電動グラインダー(コニカルバーr系):まろやかだが複雑さがやや少ない
フラットバーrの特性上、浅煎り・シングルオリジンのスペシャルティコーヒーとの相性が特に優れています。
Gen2で改良された3つのポイント
初代Ode(Gen1)から Gen2への主な変更点は以下です。
1. バーrの改良
Gen1で一部ユーザーから報告されていた挽き均一性の課題に対応するため、Gen2ではバーr自体が改良されました。特に粗挽き域でのパフォーマンスが向上し、フレンチプレスやコールドブリューでの品質が改善されています。
2. POP and STOPマグネット式ノッカー
静電気による粉の飛散・付着はすべての電動グラインダーが抱える課題です。Gen2では マグネット式ノッカー を装備し、挽き終わり後にコンテナを取り外す前にノッカーを使うことで静電気を逃がし、粉の飛散を大幅に減らします。
実際に使用すると、Gen1と比べて後片付けの手間が明らかに減り、テーブルや本体への粉の付着が少なくなりました。
3. ダイヤルの操作感改善
粒度調整ダイヤルの操作感がGen1より改善され、各ステップのクリック感がより明確になりました。
静音性:電動グラインダーとして静か
Odeは電動グラインダーとしては 比較的静音 な部類です。
深夜や早朝の使用には注意が必要ですが、同価格帯の電動グラインダーと比べると動作音は控えめです。キッチンで通常の生活音がある状況での使用には特に支障はありません。
デザイン:インダストリアルでスタイリッシュ
FellowはSan Franciscoを拠点とするコーヒーギアブランドで、プロダクトデザインを重要視しています。
Odeのデザインは業務用グラインダーを彷彿とさせるインダストリアルなスタイルで、マットブラック仕上げは高品質な印象を与えます。キッチンカウンターに置いても美しく、インテリアとしても機能します。幅239mmは標準的なキッチンカウンターに設置しやすいサイズです。
他のグラインダーとの比較
| グラインダー | タイプ | バーr | 価格 | 対応用途 |
|---|---|---|---|---|
| Fellow Ode Gen2 | 電動 | 64mm フラット | 約¥61,600 | フィルター専用 |
| Comandante C40 | 手動 | 40mm コニカル | 約¥47,980 | フィルター専用 |
| TIMEMORE C3S | 手動 | 38mm コニカル | 約¥11,980 | フィルター中心 |
| Baratza Encore ESP | 電動 | 40mm コニカル | 約¥38,000 | フィルター+エスプレッソ |
Ode Gen2 vs Comandante C40という比較では:
- Ode Gen2: 電動の利便性・一定の挽き速度・フラットバーrの明るい風味
- Comandante C40: 手動の静けさ・ポータビリティ・コニカルバーrのまろやかな風味
どちらが優れているかではなく、ライフスタイルと味の好みで選ぶべきです。
メリット
- +64mmフラットバーrで業務用レベルの粒度均一性
- +POP and STOPノッカーで静電気・粉飛散が激減
- +フィルター専用設計で31段階の精密な粒度コントロール
- +Fellowらしいスタイリッシュなデザイン
デメリット
- -約62,000円という高価格
- -エスプレッソには完全非対応
- -電動なので電源が必要(旅行・キャンプ不可)
- -本体重量4.6kgで移動が不便
誰に向いているか
Ode Gen2を買うべき人
- ハンドドリップ・フレンチプレスが主な抽出方法で、電動グラインダーへの移行を検討している
- 浅煎り・スペシャルティコーヒーのポテンシャルを最大限に引き出したい
- 手動ミルの手間から解放されたい(毎朝30g以上挽く場合)
- キッチンに映えるデザイン性の高いギアを求めている
Ode Gen2を買わなくていい人
- エスプレッソを自宅で楽しみたい
- 予算が3万円以下
- キャンプや旅行での使用も考えている
- 電動グラインダーの導入が初めてで、まず試してみたい(Baratza Encore等を先に検討)
まとめ:フィルターコーヒー愛好家のための電動化最適解
Fellow Ode Gen2は、フィルターコーヒーに特化した電動グラインダーとして現在市場で最高水準の家庭用機種の一つです。64mmフラットバーrによる均一な粒度、POP and STOPによる清潔な使用感、スタイリッシュなデザインが約62,000円という価格を正当化します。
「毎朝の手動ミルの手間を電動にしたい」「でも粒度品質は妥協したくない」というフィルターコーヒー愛好家にとって、Ode Gen2は現時点での最良の答えです。
ただし、エスプレッソを楽しみたい方には適していません。用途を明確にして検討してください。
この記事を書いた人
Coffee Guide編集部
コーヒーを愛するライター・バリスタチーム。豆の選び方から抽出方法、カフェ文化まで、コーヒーに関するあらゆる情報をお届けします。
執筆者の経験
- バリスタ資格保持者
- 自家焙煎カフェ運営経験
- コーヒー輸入業界での勤務経験