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Breville バリスタエクスプレス レビュー【BES870XL 実機評価】

Coffee Guide編集部中級者向け
Breville バリスタエクスプレス レビュー【BES870XL 実機評価】

この記事のポイント

  • Breville Barista Expressはグラインダー内蔵エスプレッソマシンの決定版で、豆から60秒以内にエスプレッソが完成
  • PID温度制御・58mmポルタフィルター・16段階グラインド調節を完備した本格仕様
  • デメリットは本体の大きさ(約8kg)と高価格(9万円台)、メンテナンスの複雑さ

「エスプレッソマシンとグラインダーを両方買うと場所も費用も大変」という悩みに対して、最もエレガントな答えを出した製品が Breville(ブレビル)のBarista Express です。コニカルバーグラインダーをエスプレッソマシン本体に内蔵し、豆を入れてボタンを押すだけで 60秒以内に挽きたてのエスプレッソ が完成します。

この記事ではBES870XLの実機を使って感じた魅力と弱点を、忖度なしに詳しくレポートします。

Breville Barista Express BES870XLのスペック

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★★★★4.4
¥89,800
15barコニカルバーグラインダー内蔵PID温度制御58mmポルタフィルター16段階グラインド230ml水タンク
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スペック詳細
ポンプ圧力15bar(最大)
グラインダーコニカルバー式、16段階調節
ボイラーシングルボイラー、PID温度制御
ポルタフィルター58mm(業務用と同径)
水タンク容量2L
豆ホッパー容量250g
本体寸法約38cm(W)× 33cm(D)× 41cm(H)
本体重量約9.5kg
電源100V、1,700W

最大の魅力:グラインダー内蔵で「豆→エスプレッソ60秒」

セミオートエスプレッソマシンを使うには通常、別途グラインダーが必要です。高品質なグラインダーは単体で3〜5万円するため、マシン本体と合わせると総額10〜15万円になるケースも珍しくありません。

Barista Expressはこの問題を根本から解決しました。内蔵のコニカルバーグラインダー は16段階の粒度調節に対応し、エスプレッソ用の細挽きから粗挽きまでカバーします。

実際の使用手順

  1. 豆ホッパーに豆を入れる — 最大250g
  2. グラインド量を設定 — ダイヤルで1〜2杯分を選択
  3. ポルタフィルターをグラインダー出口に差し込む
  4. グラインドボタンを押す — 数秒で豆が挽かれてポルタフィルターに落ちる
  5. タンピングする — 付属の統合タンパーで
  6. エスプレッソ抽出ボタンを押す

この全工程が 30〜60秒 で完了します。

デフォルト設定は平均的な豆に合わせてありますが、深煎り豆と浅煎り豆では最適な挽き量が変わります。まず中程度の設定から始めて、ショットの仕上がり(味・クレマの量・抽出時間)を見ながら少しずつ調整するのが上達の近道です。


PID温度制御の実力

エスプレッソ抽出温度は 91〜96°C が適切とされており、温度が1°C変わるだけで味が変わります。Barista ExpressはPID(比例積分微分)制御により抽出温度を ±1°C以内 に安定させます。

デロンギ DedicaなどのエントリーモデルはPIDを搭載していないため、抽出のたびに温度がやや変動します。Barista ExpressのPID制御は、毎回同じ品質を再現する上で重要な優位性です。


58mmポルタフィルターの優位性

Barista Expressが採用する 58mmポルタフィルター は業務用エスプレッソマシンと同じ規格です。これにより:

  • サードパーティの高精度バスケット(VST、IMS等)が使える
  • ボトムレスポルタフィルターへの交換が可能
  • アフターマーケットのタンパーが豊富に選べる

デロンギ Dedicaの51mmとは異なり、エスプレッソのカスタマイズを深く追求したい上級者にとって重要な差異です。


正直なデメリット評価

メリット

  • +グラインダー内蔵で場所・費用を節約しつつ挽きたてエスプレッソを実現
  • +PID温度制御で抽出温度が安定し毎回同じ品質を再現
  • +58mmポルタフィルターで業務用アクセサリーと完全互換
  • +豊富なアクセサリーと詳細な説明書で設定が理解しやすい

デメリット

  • -本体が大きく重い(約9.5kg)—カウンタースペース38cm必要
  • -9万円台と高価。予算が厳しい場合はデロンギEC885+別途グラインダーの方が安い場合も
  • -グラインダーとマシンが一体なのでどちらかが故障すると全体が使えなくなる
  • -シングルボイラーなのでエスプレッソ後スチームまで切り替え時間が必要(約60秒)

こんな人に向いている / 向いていない

向いている人

  • エスプレッソマシン とグラインダーを別々に置くスペースがない
  • 「豆→エスプレッソ」を 効率よく 楽しみたい
  • セミオートエスプレッソの中で 一台目としてある程度の本格性 を求める
  • 中級者向けの機能(PID・58mm・グラインド調節)を初めから使いたい

向いていない人

  • すでに高品質なグラインダーを持っている(Niche Zero、Fellow Ode等)
  • 家の中のカウンタースペースが38cm未満
  • 予算が6万円以下でグラインダーも込みで揃えたい
  • エスプレッソを一日10杯以上引く本格的なカフェ志向(デュアルボイラー機を検討)

BES870XL vs BES881BTR(Barista Touch Impress)比較

項目BES870XLBES881BTR
価格約89,800円約149,800円
操作ダイヤル・ボタンタッチスクリーン
タンピング手動自動(Impress Puck System)
ミルクフォーサー手動スチームワンド自動ミルクフォーサー搭載
向いている人手を動かす楽しさを求める中級者操作を簡単にしたい初〜中級者

BES870XLはバリスタの腕が磨ける「手動操作の楽しさ」があります。BES881BTRは自動化が進んでいるため操作は楽ですが、価格が約6万円高くなります。


まとめ

Breville Barista Express BES870XL は「グラインダー内蔵エスプレッソマシン」カテゴリで2026年現在も最も完成度の高いモデルの一つです。

PID温度制御・58mmポルタフィルター・コニカルバーグラインダーという三要素を一台にまとめ、9万円以内で本格的なホームエスプレッソ体験を提供します。

「グラインダーも含めて総額9万円以内で揃えたい」「キッチンのカウンタースペースを一台分だけ確保したい」という方には、現時点で最も合理的な選択肢の一つです。

この記事を書いた人

Coffee Guide編集部

Coffee Guide編集部

コーヒーを愛するライター・バリスタチーム。豆の選び方から抽出方法、カフェ文化まで、コーヒーに関するあらゆる情報をお届けします。

執筆者の経験

  • バリスタ資格保持者
  • 自家焙煎カフェ運営経験
  • コーヒー輸入業界での勤務経験

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