Wacaco Nanopresso レビュー|手動18barで本格エスプレッソを旅先でも

この記事のポイント
- Nanopressoは手動ポンプで最大18barの圧力を発生させ、本格エスプレッソに近い抽出が可能
- コーヒー粉専用(GR)とネスプレッソカプセル対応(NS)の2タイプがある
- 前モデルMinipressoより15%少ない力でポンプでき、旅行・アウトドアに最適
電源なし・カプセル不要で本格エスプレッソが飲める——そのコンセプトを実現したのがWacaco Nanopressoです。手動ポンプで18barという本格的な圧力を発生させ、自宅のエスプレッソマシンに迫るクレマ付きショットが楽しめます。
本記事では、Nanopressoの機能・スペック・使い方を詳細にレビューします。
- Nanopressoのスペックと抽出の仕組み
- コーヒー粉用(GR)とネスプレッソカプセル対応(NS)の違い
- 実際の使い方ステップバイステップ
- Minipresso / AeroPress との比較
Wacaco Nanopresso スペック

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| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 重量 | 336g(本体のみ) |
| 給水タンク | 80ml |
| バスケット容量 | 8g |
| 最大圧力 | 18bar |
| 電源 | 不要 |
| サイズ | 約63 × 155mm |
NanopressoはWacaco社のMinipressoの後継機として開発されました。前モデル比でポンプ効率が15%向上し、より少ない力で高圧抽出が可能になっています。
タイプの選び方:GR(粉用)とNS(カプセル用)
Nanopressoには2つのバリエーションがあります。
| タイプ | 対応 | 特徴 |
|---|---|---|
| Nanopresso GR | コーヒー粉 | 挽きたて使用可、どのコーヒーでも対応 |
| Nanopresso NS | ネスプレッソカプセル | カプセルそのまま使用、粉は不可 |
旅先でコーヒー豆・粉を持参するなら GRタイプ、ネスプレッソカプセルの手軽さを旅行先でも活かしたいなら NSタイプ が最適です。なお、GRタイプにはネスプレッソ対応アダプター(別売り)を追加することで、カプセル使用も可能になります。
抽出のステップバイステップ
Nanopressoの基本的な使い方を説明します。
準備物:
- 細挽きコーヒー粉 8g
- 熱湯(88〜96℃)80ml
手順:
- 給水タンクのキャップを外し、熱湯80mlを注ぐ
- バスケットに細挽き粉8gをセットし、付属タンパーで軽くタンピング
- バスケットをフィルターカップに装着し、給水タンクと結合
- 本体を逆さにし、ロックを解除
- カップをノズル下にセット
- ポンプ部分を25〜35回押す(圧力が上がると抵抗が増す)
- 抽出完了(約40ml)
タンピング圧は軽め(15〜20N程度)が適切です。力を入れすぎると過抽出・ショートショットになります。コーヒー粉は細挽き(エスプレッソ用)が推奨ですが、極細挽きは詰まりの原因になるため避けましょう。最初のポンプは圧力を逃がすためにゆっくり押すと、抽出が安定します。
他製品との比較
| 製品 | 圧力 | 重量 | 電源 | 対応 |
|---|---|---|---|---|
| Nanopresso | 18bar | 336g | 不要 | 粉 / カプセル(オプション) |
| Minipresso GR | 8bar | 360g | 不要 | 粉のみ |
| AeroPress | 約1bar | 227g | 不要 | 粉 |
| Wacaco Pipamoka | 〜7bar | 385g | 不要 | 粉 |
Nanopressoの18barはポータブル機の中で最高クラスで、クレマを含む本格ショットを実現できる唯一のコンシューマー向けポータブル機です。AeroPressはエスプレッソスタイルの抽出に近い濃さが出ますが、圧力が1bar以下のためクレマは生成されません。
クレマについての注意点
Nanopressoが生成する「クレマ」は家庭用エスプレッソマシン(9〜15bar)のクレマと若干異なります。18barの圧力は高いですが、手動ポンプのため一定の安定圧力を長時間維持することが難しく、クレマの持続性は電動マシンに劣ります。
それでも、ポータブル機の中では圧倒的なクオリティです。ラテアートやカプチーノのベースショットとして十分使えます(スチームは別途必要)。
お手入れ方法
Nanopressoのメンテナンスは簡単です。
- 使用後は本体を分解し、水で洗い流す
- バスケット・フィルターカップは特に念入りに
- 完全に乾燥させてから収納する
- 月1回程度、すべてのパーツを取り外して深洗いする
コーヒー油脂が蓄積するとポンプ効率が下がるため、定期的な洗浄が重要です。
メリット
- +電源不要で最大18bar——ポータブル機最高クラスの圧力で本格クレマ付きエスプレッソが抽出できる
- +重量336gと非常に軽く、ケースに収納すればバッグに入れて持ち運べる
- +ネスプレッソカプセル対応アダプターを追加すればカプセルコーヒーにも対応できる
デメリット
- -1杯あたりの抽出量が40ml程度と少なく、アメリカーノにする場合は別途お湯が必要
- -ポンプ動作が25〜35回必要で、体力的・時間的に余裕が必要
- -コーヒー粉のグラインドと量を適切に管理しないと詰まりや薄い抽出になる
まとめ
Wacaco Nanopressoは、「旅先でも妥協せずエスプレッソを飲みたい」というニーズに応える、現時点で最も完成度の高いポータブルエスプレッソメーカーです。電源がない環境での18bar抽出という技術的なチャレンジを克服した製品として、コーヒーマニアだけでなく旅行好きにも強くおすすめできます。
カプセルの手軽さを旅先でも保ちたい方はNSタイプ、豆からこだわりたい方はGRタイプ(別売りアダプターでカプセルにも対応可)を選ぶとよいでしょう。
この記事を書いた人
Coffee Guide編集部
コーヒーを愛するライター・バリスタチーム。豆の選び方から抽出方法、カフェ文化まで、コーヒーに関するあらゆる情報をお届けします。
執筆者の経験
- バリスタ資格保持者
- 自家焙煎カフェ運営経験
- コーヒー輸入業界での勤務経験